統計・資料
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玩具市場規模データ
 
2021年 6月15日
 

2020年度の国内玩具市場規模は8,268億円
前年度比101.5%で、コロナ禍と少子化の中でも市場は好調

   
  2020年度玩具市場規模調査結果データPDF

2020年度玩具市場規模調査結果データ【主要10分野】PDF
   
  ◎玩具市場規模の概況

 2020年度の日本国内における玩具市場規模は、上代価格(希望小売価格)ベースで8,268億円で、前年度比101.5%でした。この数字は過去20年間の調査で3番目に大きく、コロナ禍という非常事態と、近年ますます顕著になっている少子化トレンドの中でも、玩具需要が底堅く、また今後さらに成長していく可能性が大いにあることを示していると考えます。
 また、玩具の中核を占める10分野(注参照)でも、2020年度は5,222億円で、前年度比100.1%と、こちらも堅調でした。

 玩具の市場規模は、2014年に8,000億円台に回復して以降、7年連続で8,000億円台を維持しましたが、2020年度で伸び率の大きかった商品分野は、これまでと異なった傾向があります。
 2020年度に最も伸びたのは、(1)ジグソーパズル 158.7%、(2)ハイテク系トレンドトイ 124.9%、(3)ゲーム 117.3%、(4)雑貨 110.4%、(5)カードゲーム・トレーディングカード 107.9%、(6)季節玩具107.3%、(7)ホビー 104.9%、(8)知育・教育玩具 102.1%でした。
 また中分類で見ると、主要10分野で特に伸びが目立ったのは、(1)スポーツトイ 130.2%、(2)一般ゲーム 124.9%、(3)アーツクラフト 118.8%、(4)幼児キャラクター 113.9%、(5)ブロック 112.0%などでした。

(注)主要10分野とは、市場全体からベビーカー・チャイルドシート・三輪車などの乗用関連と、雑貨、ホビーを除いたものです。

graph2020
(上記グラフPDF資料はこちら
 

◎2020年度の商品動向
 高い伸びを示したジグソーパズル、ボードゲームなどの一般ゲーム、アーツクラフト、幼児キャラクター、ブロック、ホビーのプラモデルなどは、いずれもコロナ禍の中で高まったイエナカ需要に対応した商品分野です。またスポーツトイは公園などで遊ぶものが中心で、コロナ禍でたまったストレスを発散するためには絶好のものです。さらに海で遊ぶ浮き輪などのサマートイは不調でしたが、家庭内で楽しむプールなどは非常によく売れました。このようにいわばコロナ関連商品が玩具市場を牽引することで2020年度の玩具市場は好調でした。
  さらにパソコン・pad型玩具は、2020年度に前年比50%以上の伸びを達成しましたが、そのほとんどがキャラクターと一緒に楽しく小学校の基礎科目やプログラミングなどが学べるものです。
 コロナ禍の中で明確になったことは、玩具が子どもの成長にとって必需品であるだけでなく、ステイホームのための必需品であり、子どもの心身の健康を保つための必需品であり、学校の授業もままならない中で、家庭内で楽しく学ぶための必需品であるということです。笑顔とともに家族のコミュニケーションを深める点でも、2020年度は例年以上に玩具が求められたと考えています。

 また、バラエティ商材やアパレルを中心に雑貨が伸びているのは「鬼滅の刃」の貢献によるところが大きいですが、2020年度はキャラクター玩具のみならず、ゲーム、ジグソーパズル、アーツクラフト、パソコン型玩具など様々な分野で、「鬼滅の刃」と「すみっコぐらし」の両キャラクターが高い人気を集めました。
 両キャラクターともに、子どもから大人まで、男児(男性)・女児(女性)に関わらず幅広い人気となっているのも特徴で、様々な商品分野で、年齢のボーダレス化と、ジェンダーニュートラルの傾向が進んでいるのも最近の玩具市場の特徴です。
 このように玩具需要の根強さと、玩具の役割や使命の大きさ、ターゲットの拡大傾向と、新しいニーズの台頭、そしてキャラクターやIPの力による人気の爆発力を考えると、今後の玩具業界の成長のポテンシャルは非常に大きなものがあると考えています。

 なお2020年度において、キャラクター玩具、のりもの玩具、ドール・ままごとなどは厳しい結果となりましたが、これはコロナ禍により春先の番組スタート時に放映の中断が生じたことや、4月の緊急事態宣言の発出に伴って休業する店舗も多かったことなどに加え、イベントでのプロモーションや販売ができなかったこと、あるいは前年度に大きな売り上げを作ったサプライズトイのブームが落ち着いたことなどによるものです。こうした商品群の多くは今年のゴールデンウィーク以降、復調傾向が顕著になっています。

   
   

 

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